お金は自由を拡大する道具である

資産運用

お金は自由のための道具──資産運用の本質は「自由を増やす」こと

お金は自由を増やすことができます。
もしあなたが旅行に行きたいと思ったとき、お金があれば行ける所も増えますし出来ることも増えます。
もしたくさんのお金があれば仕事を辞めて世界旅行をずっと続けることもできます。
つまりお金は自由に変えることができます。
しかし完全な代わりにはなりません。例えば、お金があっても不老長寿にはなれませんし、愛を得られるわけでもありません。
お金は、自由の不完全な代わり、つまり下位互換なのです。
それでもお金が自由の代わりになることは変わりませんから、自由を増やす手段としてお金を増やすことは有効な方法です。

幸福とは自由です。
自由とはその選択肢を持つことです。
そしてお金は、その選択肢を現実に保障する手段なのです。

旅行好きにとっては好きなだけ旅行できることは幸せな事です。
つまり好きなだけ旅行できるという自由が旅行好きにとっての幸福に直接繋がっているのです。
更にこれに先ほどの自由とお金の関係を加えます。
好きなだけ旅行する幸福のためには、好きなだけ旅行できる自由が必要であり、それは好きなだけ旅行できるお金が必要だと言い換えることが出来ます。
つまり、幸福と自由とお金は完全互換ではありませんが強い相関性があると言えます。

個人金融──幸福を実現するためのお金の使い方

ここまで説明したことから、幸せになるための自由を得るためのお金を得ることは幸せに有効である事もお分かり頂けると思います。
そしてそのためのお金の扱い方を当ブログでは個人金融と呼びます。
当ブログで言う「個人金融」とは、ひとりひとりが自分の幸福=自由を最大化するために、お金をどう扱うかという戦略を指します。
これは単なる貯蓄や投資だけでなく、働き方・支出・保険などを含めた“生活(人生)の設計図”です。
個人金融という言葉自体は一般的に使われておらずその意味も様々にぶれている言葉です。
日本ではソーシャルレンディングや特に個人に限定した金融サービス・システムのことを指すことが多いと思われます。
当ブログにおける個人金融という言葉は次のように分解できます。
幸福は一人一人の個別的な問題ですから扱う範囲は法人でも集団でもなく個人のみです。そして金融とは辞書的な意味ではお金を融通すること、つまりお金の流れです。
つまり個人の幸福のためのお金の流れ、そしてその戦略を示します。
個人金融の構造はまずその基礎に経済的基礎知識や契約・社会制度などの社会人として収めるべき知識を置き、その上に貯蓄・運用・労働・消費・保全の5要素を立てます。
これらによって構築された個人金融がお金の戦略的な使用を可能とし、その結果自由の拡大と幸福の増進がもたらされるのです。
つまり個人金融はお金の貯め方、資産運用を取り扱いますが、単純にお金を増やすことや使うことのみの戦略ではなく、その最終的な目的はよりよい幸福に他なりません。
なお、個人金融は一般的な意味と乖離した独自の使用になりますので、より適した言葉への変更すべきかと検討してはいますが、より適した言葉が見当がついていませんので、見つかるまではこのまま使用します。

個人金融という戦略の必要性──貯蓄・運用・消費のバランスを整える

個人金融、つまりお金の戦略はバランスが大切です。貯蓄ばかりに偏ればインフレリスクや機会損失が問題となり、消費を誤って無駄遣いすればどんなに稼いで貯めても幸せにつながりません。
5要素に注目しすぎる余り基礎である経済や社会の基礎知識を軽視すれば望まぬ契約を結ぶリスクや、形式ばかりの模倣に終わり内容が伴わない結果となります
このバランスの取れた戦略がお金の有効性を高め、よりよい幸福に結びつくのです。
また個人金融は従来ではバラバラに扱われがちであったこれら5要素を統合し、更にその最終目的を幸福に定めることでそれぞれの相乗効果を増しつつも、その整合性を維持することができます。
これは個人がその幸福のために必要な知識のパッケージ化です。
まとめると、個人金融という戦略は個人のお金の流れにバランスと整合性をもたらし、そのお金をより効果的に幸福へと結びつけるということです。

お金≠幸福──お金と幸せの正しい距離感

お金は幸福を意味しません。それは様々な歴史や逸話、あるいはみなさんの経験が教えてくれます。
しかしお金が幸福に有効な道具である事も事実です。
結局の所バランスが問題なのです。お金にしがみついてはいけないけれど、お金から逃げてもいけないのです。
幸せのためのお金は、道具を人間がどう使うかが問題であり、道具そのものの問題ではありません。
個人金融はその道具の有効な使い方の戦略であり、その目指すところは幸福の増進にあります。
幸福至上主義が思想からの幸福へのアプローチならば、個人金融はより生活に即した幸福へのアプローチです。

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